セキュリティ更新が終了すると何が起きる? 仕組みとリスク
最終更新: 2026-09-22
- セキュリティ更新とは、新たに見つかった「脆弱性」(ソフトウェアの弱点)を修正するプログラムの配信です
- 更新が終了すると、それ以降に見つかった脆弱性は直らないまま残り続けます
- すぐに使えなくなるわけではありませんが、時間の経過とともにリスクが積み重なっていく性質のものです
「脆弱性」とは何か
情報処理推進機構(IPA)は脆弱性を「ソフトウエア製品やウェブアプリケーション等におけるセキュリティ上の問題箇所」で、「コンピュータ不正アクセスやコンピュータウイルス等により、この問題の箇所が攻撃されることで、そのソフトウエア製品やウェブアプリケーションの本来の機能や性能を損なう原因となり得るもの」と定義しています。
スマホのOSやアプリも例外ではなく、日々新しい脆弱性が世界中で発見されています。メーカーはこれを修正するプログラム(セキュリティパッチ)を定期的に配信することで対応しています。
セキュリティ更新終了で何が変わるのか
セキュリティ更新が終了するということは、その機種向けの修正プログラムの配信自体が止まるということです。終了日以降に新しく発見された脆弱性があっても、その端末には修正が届きません。
脆弱性は日々新たに見つかり続けるため、更新が終了した端末では「未修正の弱点」が時間とともに積み上がっていく構造になります。更新が生きている端末との差は、使い始めた瞬間ではなく、使い続けるほど広がっていきます。
放置した場合のリスクの種類
修正されない脆弱性が悪用される経路は主に次のようなものです。
・不正アプリやウイルスによる情報の窃取・改ざん
・OSやブラウザの脆弱性を突いた不正アクセス
・公衆Wi-Fi等、外部からの通信の傍受・乗っ取り
いずれも「更新終了の翌日から急に起きる」ものではなく、脆弱性が発見・悪用されるタイミング次第で徐々にリスクが顕在化していく性質のものです。
アプリ側からの制限も起こる
OS側の更新が止まると、アプリ提供元がそのOSバージョンでの動作保証を打ち切ることも増えていきます。特に銀行アプリ・決済アプリは、セキュリティ基準を満たさない古いOSでの利用を制限する傾向が強い分野です。この場合、端末自体は動いていても、特定のアプリだけが使えなくなります。
使い続ける場合にできる対策
セキュリティ更新が終了した端末をすぐに使えなくする必要はありませんが、リスクを抑えるためにできることはあります。
・銀行アプリ・決済アプリなど重要な用途は新しい端末に移す
・不審なアプリのインストール・不明なリンクのタップを避ける
・公衆Wi-Fiの利用を控える、またはVPN等を併用する
出典
- IPA「脆弱性対策情報」2026-09-22